現在、管楽器(フルート)と弦楽器(ヴァイオリン)を嗜んでいますが、あいにく住まいは楽器禁止の賃貸木造住宅。楽器練習場所をあれこれ探したり、試してきましたが、何となく方針が定まってきました。ということで、それぞれの良いところ、いまいちなところを書いていきます。楽器練習場所に困っている方の参考になれば幸いです。
おうちで練習編
まずは、おうちで練習する方法を試したり検討したりした結果です。
ミュートを使う
おうちで練習する、ということでまず思いつくのがこの方法。教室の先生におすすめを聞いたり、ネットで調べたりして、PIANISSIMOというヴァイオリン・ヴィオラ用のミュートを購入してみました。金属ではないので、楽器を傷めないというのが良いですね。駒にかぶせるのではなく、駒を挟むタイプなので視界も良好です。
ただ、残念なことに思っていたよりも音が小さくなりませんでした……。多少響きが抑えられる程度です。クチコミでは結構小さくなる、と書かれていたので期待していたのですが……。
一応、相方に隣の部屋から聞いてもらいましたが、普通にうるさいとのコメント。昼にちょっと練習するぐらいなら許されるかもしれませんが、木造アパートでは正直キツイです。鉄骨鉄筋コンクリート造とかだったら大丈夫なのかもしれません。
フルートの方は、ミュートというものがほとんど存在しません。消音器のdidiというものもありますが、クチコミを見る限りあまり効果は期待出来なさそう……。
何よりも、ミュートを使った練習は、運指やフォームの確認には良いかもしれませんが、楽器を本来の形で鳴らせないので、これだけでは物足りないですよね。
防音室
ということで、次に思いつくのが防音室。予算とスペースが許せば、これがいちばん良いですね!ちょっと音を出したいと思ったときに、すぐに練習出来るのは最大の利点。
賃貸でも設置可能な簡易的で比較的安価(10万円程度〜)な防音室もあるにはありますが、防音効果も落ちるので、そことのトレードオフですね。口コミを読むと、結局こういった防音室とは別にカーペットや消音材を追加する必要もありそうです。
このほかにも、レンタルや中古を狙えば多少コストは抑えられそうです。
余談ですが、教室(ヴァイオリンの方)の先生いわく、座布団やカーペットの上に乗って、布団や衣類が入っている押し入れに楽器を半分入れて弾くと、周囲への音漏れがかなり抑えられるそう。住宅環境によっては、防音室を買わずとも、こういった工夫で乗り切るのもありですね。
おうちで練習するのは難しい
ミュートもいまいち、防音室も予算はともかくスペースの都合で厳しい。ということで、結局我が家でできるのは、小さいピチカートで指の練習と音程の確認、エアボウイングで弓の配分を覚える、ぐらい。フルートの方は、ホイッスルトーンと運指の確認程度で我慢しています。
そとで練習する編
おうちのなかではなかなか満足に練習することが難しい……。ということで、そとでいかに費用を抑えて練習するかを検討していきます。
カラオケ
気軽さはNo.1。(混んでなければ)予約しなくても使えるのが良いですね。
ただ、響き方がやや独特なので、きちんと演奏できているかの判断が難しいですし、周りの音や視線が気になることもあるので、正直自分は苦手です……。
防犯上、トイレに行くときに楽器をしまって持ち運ばないといけないのもすこし面倒。フルートはまだよいですが、ヴァイオリンはケースの取り回しが大変ですからね……。気にしない方もいらっしゃるかもしれませんが、カラオケには不特定多数の人(酔っ払いもいますしね)が出入りします。盗まれるまではいかなくても、勝手に触られたら嫌です……。まあ、これは他のレンタルスタジオや公共施設の練習室でも同じですが、より色々な人が出入りする、ということで。
なお、楽器は禁止という店舗もあるので、事前に確認するのが無難です。
公共施設の練習室
とにかくその安さが魅力。定員10名以下の小さな練習室は2時間で1000円以下のところが多いです。
参考に、以下は渋谷区内の施設の練習室情報。定員6名の練習室なら、4時間使用してなんと1,000円!カラオケよりも集中できますし、時間帯によっては安上がりです。
その代わり、人気の施設は予約が取りずらく、いきなり時間が空いたから練習したい、と思っても空いていないことが多いのが難点。そして、その前に、利用者登録が必要な自治体がほとんどなので、カラオケやレンタルスタジオと比べて、すこしハードルが高いというのもあります。
レンタルスタジオ
何のひねりもありませんが、結局わたしはレンタルスタジオの利用に落ち着きました。
場所にもよりますが、予約も比較的(公共施設よりは)融通が利くので、仕事が早く終わったから練習に行こう!となったときにすぐに使えるのが良いところ。当たり前ですが、楽器練習専用の設備のため、譜面台等の必要なものもそろっていますし、周囲の音等も気にせず集中して練習することができるところが良いです。
安いレンタルスタジオの探し方
二〜三畳程度の小さい部屋なら、比較的リーズナブルな傾向。バンドなど複数人での使用は数千円するところでも、個人練習向けの料金設定は千円前後と比較的安価なところも多いです。
ネットで検索するときのコツは、『探したい地域+レンタルスタジオ+個人練習 』で検索すると、小規模で安価なレンタルスタジオが出て来やすいです。
たとえば、大田区+レンタルスタジオ+個人練習で検索すると、以下のようなスタジオが出て来ます。通常料金は1,900円/時間が最安ですが、個人練習なら650円/時間とお手頃価格。公共施設には負けますが、カラオケと同等もしくはすこし安いぐらいです。
意外な穴場? 楽器店のレンタルスタジオ
そのほかにおすすめな場所として、楽器教室のレンタルスタジオは意外と手頃で、アクセスが良いところが多く便利です。広くはないですが、電子orアップライトピアノがあるところがほとんどなのも嬉しいポイント。
わたしがよく利用しているのが、島村楽器です。個人練習なら1時間770円で手頃。個人練習チケットを使えばさらにお得で、1時間あたり630円!
公共施設よりは予約を取りやすいのも助かりポイント。WEBから予約可能で、当日でも空いていれば利用できます。
ちなみに、島村楽器さんはスタジオ以外にもレッスン室のレンタルもやっています。島村楽器の教室の生徒は利用料の割引に加え、1日1回30分までは無料なのでお得です。
最近、サブスクリプションサービスも始めたようです。毎日のように練習する人はこういったサービスを利用するのもありですね。何より、定額料金を払っていると、元を取るために練習に行きますからね……。
以上、楽器練習場所あれこれでした。すこしでも楽器練習場所難民の方の参考になれば幸いです。
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