クラシックコンサートやオペラ、バレエ鑑賞に予習は必要?予習方法あれこれも。

音楽
スポンサーリンク

少し前に、SNSでクラシックの演奏会を聴く前に予習をする・しない論争を見かけたので、私見と予習するならどうするか、を書いてみました。

スポンサーリンク

結論

はじめから結論ですが、予習はしても、しなくてもOKだと思います。人によって、演目によって、予習した方が楽しめることもありますし、予習しない方が楽しめることもあります。

わたしは、推しが出演する公演はかなりがっつり予習(スコアを見ながら何度も音源を聴く)をしますが、それ以外の公演はかるく音源を聴いて、余裕と興味があればスコアを眺めてみる、という感じです。現代曲なんかは、音源がないこともあるので、ほとんど予習しませんし、その方が新鮮な響きを楽しめる気がしています。

そして予習してもしなくても、良い演奏は良いし、感動するので、結局は自分が満足できるように予習したり、しなかったりすればよいのだと思います。

予習方法

ということで、仮に予習するのならどんなことをするのか、予習方法をいろいろ書いていきます。簡単なものから徐々に難易度(気力が要る度)が上がっていきます。

レベル1 音源を聴いてみる

YouTubeやストリーミングサービス、CDなどで、演奏される曲目を聴いてみるのがまずはいちばんお手軽ですよね。

わたしはSpotifyの月額サービスを利用して予習しています。AppleMusic、AmazonMusicなど、主要なストリーミングアプリは色々試してみましたが、個人的に使い勝手が良いのはSpotifyでした。いまはSpotifyだけ課金しています。

Spotify Premium - Spotify (JP)
Spotify Premiumは、広告ナシで数千万もの曲をお楽しみいただけるデジタル音楽配信サービスです。

レベル2 あらすじや解説を読んでみる

オペラやバレエであればあらすじを読んでみたり、演奏会であれば演奏される曲について調べてみたりすると、より楽しく聴くヒントになります。

オペラの場合、興味があれば対訳をさらっと読んでみるとさらに理解が深まります。ネットで「オペラのタイトル+対訳」で検索すると有名どころは出てきます。

レベル3 スコアを見てみる

興味がある曲だったり、推しが出演する公演の場合は、さらにスコアまで見てみます。

正直ここまでしなくても良いとも思いますが、自分は単にCDを聴いているだけだと寝てしまったり、他のことを考え始めてしまったりして集中できないんですよね……。スコアを追っていると必然的に他のことは考えられませんし、一度である程度音楽が頭に入るので、ただ聴くだけよりも効率がよかったりします。
あとは推し楽団員さんがいるので、 ソロやそのパートが目立つところをあらかじめ確認しておきたい、というのもあります。

IMSLPを活用する

スコアは基本的にIMSLPというサイトからダウンロードしています。無料で楽譜(パブリックドメインになったものが中心、日本では作曲家の死後50年が経過したもの)のPDFを見ることが出来る便利なサイト。たいていのクラシック音楽の有名どころのスコアはダウンロードできると思います。

IMSLP: Free Sheet Music PDF Download

楽譜をダウンロードするときには、版(version)に注意しましょう。クラシック音楽は出版された後に何度か改訂されることも珍しくありません。演奏されるものが何年版なのかが分かれば、その版で予習します。ブルックナーの交響曲やストラヴィンスキーの「火の鳥」などは、演奏会の曲目のところに版が記載されていることがほとんどです。また、スコアの版と音源の版が一致するようにすることにも注意です。スコアと音源の版が異なっていると、聴いている途中で「スコアと全然違う!?なにごと??!」と大混乱することになります……(経験談)。

IMSLPにないものは、よっぽど興味があれば購入、あとは図書館で借りたりしています。よく演奏されるものではショスタコーヴィチはまだパブリックドメインになっていないため、IMSLPでスコアをダウンロードすることはできません。

簡単なスコアの読み方

といっても、スコアを読むってどうすればよいの?という疑問の声が聞こえてくるような気がするので、ざっくりとポイントをご説明。

スコアを読む前に、可能であればこの曲がどういう形式なのか、ということを頭に入れておくとよいです。ソナタ形式なのか、ロンド形式なのか、などなど。だいたいウィキペディアに書かれています。便利な時代ですね。

楽曲形式を頭に入れたところで、早速スコアを読んでいきましょう。まずは聞き取りやすいメロディーを演奏している楽器(主にヴァイオリンやフルート、オーボエなど)の音符を追いかけながら、音源を聴いてみましょう。慣れるまでは、指で拍子を数えるとついていきやすいです。これだけでもかなり頭に入ります。

それが出来るようになったら、他の楽器が何をしているか、グループ単位(木管・金管・ヴァイオリン・内声・低弦・打楽器など)で見ていきます。この楽器とあの楽器が同じことをやっているんだ、とか、この旋律はこうやって受け渡されているんだ、とかが見えてくると楽しくなってきますね。

もうすこしお手軽に、YouTubeなどで下記のようなスコア付きの動画を眺めてみるのも良いかもしれません。わたしも、音が多すぎて音譜を追うのが大変な曲(フローラン・シュミットの『管弦楽とピアノのための協奏交響曲』のような……)は動画を活用しています。

番外編:対訳動画とスコアを見る

オペラやバレエもYouTubeなどに動画が上がっているものも多くありますが、演出によってかなり印象が違うため、先入観を持ちたくないのであえて動画は見ません。
だいたいオペラもバレエも長いので、ひとまずあらすじを読んで、最低限、序曲と終曲だけは聴くようにしています。

オペラの場合、気力があれば対訳動画を流しながらスコアを追いかけて聴きます。本当に気力が要りますが、一回やっただけでも、かなり頭に入ります。

スマホでこんな感じで分割表示で一気に見ます。とても疲れますが頭に入ります。

こんな感じで、自分にあったスタイルで、負担にならない程度に予習したりしなかったりしてみてください!

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました